Linuxのテスト環境
PHPのプログラムテスト用にLinux環境でのテストは欠かせないですよね。
但しそのために別のサーバ用意すると、いつでもどこでもテストって訳にはいかないので、出来ればいつも使っているPCでテストしたい。とはいえブラウザーを動かすクライアント側はWindowsのIEやFireFoxで見たいので、ブート切替って分けにも行きません。そんな時に、Windows環境下で仮想的にLinuxを動かすってな環境が手軽に構築できれば便利なわけです。
こういった仮想マシン環境の草分けというとVMwareが草分け的な存在で、小生もVMwareのベータ版時代からかなり使わせてもらっていました。会社でも顧客毎の環境を再現するベースとしてよく使わせてもらっています。
しかしながら、VMwareを個人的に使おうとすると幾つかの不満が出て来ます。
- WindowsをホストOSとする場合には、必ずログインしてVMwareを立ち上げないといけない
- ディスクI/Oが少々重い(現行バージョンではかなり解消されていると思いますが)
- 有償なのでお金がかかる。 (Ver2、Ver3あたりまでは個人でもアップグレードしながら使ってましたけど・・・)
てなわけで、なにか替わりの物が無いかと探し始めていたところに、一昨年あたりに見付けたのが、Colinux というLinux専用の仮想マシン環境。これはオープンソースで無償にもかかわらず、Windowsのサービスとして動作してくれ、さらにディスクIOもVMwareに比べてかなり早い。上の3点の気になる点をすべてクリアしているとあっては乗り換えるのに難の躊躇もありませんでした。
Colinux環境下にGuest OSとして、Debian Linuxをセットアップして、LAMPの最低限の環境+αを2GB程度のディスクイメージファイル内に構築し、96MB程度のメモリーを割り振ってやるだけで、稼働テストするにはかなり実用的な環境の構築ができ、小生にとってメインのテスト環境として活躍しておりました。
但し、少々不満があるとすると、
- 実行状態の保存(サスペンド)が出来ないので、Windowsの再起動毎にゲストOSも再起動が必要となった。
- Kernelやinitrd に関してはColinux専用の物を使用しないといけない。
という事でした。特に1に関してはWindowsを立ち上げてからまともに使えるようになるまで、かなりの時間がかかり、急ぎの時にはかなりのストレスとなっていました。
そんなところに、最近 MicrosoftのVirtual Server 2005 R2 というのが無償にてリリースされたというニュースを聞きました。 Virtual Serverってのは、VMWareより前にクロスプラットホームで仮想OS環境を提供していたVirtual PCをMicorsoftが買収して、サーバの仮想化用途に作り直した物で、
- 仮想OSをサービスとして起動が出来る
- 実行状態の保存(サスペンド)が出来る
- Linux向けのアドオンKernelモジュールは提供されているにしても、通常のLinuxがそのまま動く
- ディスク関連に関しては、Undoが可能なモードや差分ディスクの構築などが可能
- 無償で使用できる
という特徴をもっていて、いままで述べてきた不満点がほとんど解消されているではありませんか。
(Microsoftが無償提供しているというのが唯一の不安点ではありますけれど・・・・・)
早速、現在テストをしています。Disk I/Oは Colinuxの方が少し軽い印象はありますけど、かなり満足しています。
ただ、Linux用の仮想SCSI用Kernelモジュールを使用した方がパフォーマンスが上がるとあったのでテストしたのですが、安定性に欠け途中で落ちてしまう事だけが、現状特記すべき不具合になっています。
これも、Virtual Server 2005 R2 SP1にて解消されるとの事でしたので、SP1のBeta版まで入手してみたのですが症状は変わらずで・・・・・(正式サポートされていないDebian使っているからってものあるかもしれませんけどね)
当面の間はこの環境にてテストを行っていく予定にしています。
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