Eclipse PHP IDE 0.7
Eclipse環境下のPHP IDEが、ZendやIBM支援の下でEclipse Project下で開発途上ですが、10月末に一挙にバージョンが0.7にあがって、stable buildとして、S20061026-M3がリリースされてました。
今までのリリースも何度となくダウンロードしてはテストをしていましたが、デバッグ環境が最近のバージョンではかなりの進歩を見せています。
従来のバージョンでは、ある決まったURLに対してのリクエストに対してのみのデバッグしかできず、単体テストレベルのデバッグしか行えなかったのですが、今回ダウンロードしたバージョンでは、ブラウザーでの対話中もデバッグが有効なままなので、任意箇所にブレークポイントを設定して、通常の対話シーケンスの中でのデバッグかかなり楽にできるようになりました。
簡単に言うと、今までは単純なGETリクエストのページのデバッグしかできなかったのが、POSTリクエストによるデータ更新なども簡単にトレースを取ることができるようになったということです。
WEBサーバと連携してのデバッグには、別途ZendFrameworkをダウンロードしてその中のZendDebugger.soをWEBサーバのPHP Extentionとして登録し、さらにEclipseを稼動させるPCのIPアドレスをphp.ini内にデバッグ許可端末として追加してあげる必要があります。
つまり、php.iniに
zend_extension="/usr/lib/php4/20050606/ZendDebugger.so"
zend_debugger.allow_hosts=192.168.252.254
のような行追加が必要となります。
Eclipse PHP IDE では、minahito氏が絶賛しているVS.PHPに比べると使い勝手は少し落ちますが、VS.PHPと同様にphpdoc形式のコメントを元にしたソース編集時の入力補助機能もありますので、無償ということを考えると、今までのEclipse環境下のTruStudioやphpeclipseに比べても、
かなりお勧めだと思います。
いずれにせよ、このようなデバッグ可能な開発ツールでXOOPS Cubeをステップ実行させると、どのようにしてXOOPS Cubeが動作しているかを目に見える形で理解するための良いツールとなるでしょう。